研究課題/領域番号 |
25540096
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒牧 英治 京都大学, デザイン学ユニット, 准教授 (70401073)
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研究分担者 |
森田 瑞樹 東京大学, 情報理工学(系)研究科, 研究員 (00519316)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 自然言語処理 / 医療情報学 / 匿名化 |
研究概要 |
近年,電子カルテやインターネットに接続可能な健康器具により大量の医療データが利用可能になりつつあり,これらを活用することで,過去例を見ない大規模な統計的研究や,大規模データに基づいた医療支援システムを実現可能であるとして大きな期待がよせられている. しかし,医療文章は個人情報を含むため,この利活用が制限される場合が多い.本研究では,電子カルテを想定し,記述された文章を匿名化する手法を研究する.本年度は,匿名化技術の高速化を試みた.また,これを実装したデモ・システム「匿名コピー」を開発した.成果を広くアピールするため,学会発表を行なった.学会発表は,技術的な内容についてはインタラクション,成果公表の観点から医療情報学連合大会という2つの場所で行なった.後者については,優秀論文賞を受賞し,参加者にインパクトを与えることができたと考えている.今後は,実利用に向けて,さらなる高速化を進める予定である.また,実際の運用においては,手書き文字が用いられる場合がある.これに対応するため,手書き文字OCRとの連携を行う予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
技術的にはすでに完成しており,デモ・システムなどを通じて,成果発表を行える段階である. また,企業からの問い合わせも2件あり,実用化まぎわの技術である. よって,おおむね順調に進呈している,と評価した.
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今後の研究の推進方策 |
潜在的なユーザである病院においては,手書き文書が未だに使われている場合がある.これに対応するため,手書き文字認識技術(OCR)を導入する予定である. この導入ののち,東海大学附属病院の救命救急部への試験導入を検討している. この試験導入にて,実際の医療現場での使用に耐えうる十分な精度,速度を達成しているか検討が可能となる.
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次年度の研究費の使用計画 |
医療文章での実験に関する経費を分担者に計上していたが,本年度はみおくり,2014年以降実験を行うものとした. よって,余剰が生じた. 2014年から,医療文章を収集し,実験を行う.このためには,データ整形が必要となり,その費用として利用する予定である.これは,2013年度から着手するはずであったが,調整がうまくいかず,1年遅れて開始するものである.
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