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2014 年度 実施状況報告書

ソーシャルメディアにおける個人情報秘匿技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25540097
研究機関東京工業大学

研究代表者

奥村 学  東京工業大学, 精密工学研究所, 教授 (60214079)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードソーシャルメディア / 個人情報秘匿 / 著者同定 / 「なりすまし」検出
研究実績の概要

本研究課題では,ブログとTwitterなどのように,複数のソーシャルメディアにおいて情報発信を行っているユーザを対象とした個人情報秘匿技術の研究を行う.ソーシャルメディアにおいては,自身の属性,行動,人間関係に関して記述する人も多い.それらの情報に関する記述を元に「個人」を特定する技術を開発するとともに,「個人」を特定する際に手がかりとなった情報のうち,どの情報を秘匿することにより,「個人」の特定を困難にできるかを明らかにする技術を開発する.
より具体的には,a. あるソーシャルメディア(たとえば,Twitter)上のユーザが,異なるソーシャルメディア上のどの「個人」なのか(たとえば,どのブログを記述しているのか)を特定する技術を開発した.b. a.で開発した「個人」特定技術を元に,「個人」特定を困難にできる,秘匿するべき「個人」特定の手がかり情報を選択する技術を開発した.
Twitterとブログの著者の同一性推定システムを構築することにより,どのような特徴がこれらのアカウ ントが同じユーザにより作成されたものと判断される要因となるのかを明らかに した.また,そこから得られた知見をもとにした関連付け防止システムの構
築を行った.さらに,ユーザの性格を推定する技術を開発することを目的に,ユーザに性格診断テストを受けてもらった結果と,そのユーザのTwitter上でのツイート集合およびブログのエントリ集合を収集したデータセットの組を構築した.そして,このデータセットを分析することで,ユーザの性格を,ツイート集合やブログエントリ集合を用いて,推定可能であるかどうか検討を行った.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

複数のソーシャルメディア間でのユーザの「紐付け」技術および,それを元にした「紐付け」防止技術に関しては,予定通り開発が行えたので,今年度については計画通り達成できたと考えている.

今後の研究の推進方策

十分な人数の被験者を集めた評価実験を行うとともに,その成果をまとめた学会発表を行う予定である.

次年度使用額が生じた理由

年度末に評価のための被験者実験を予定していたが,十分な人数が集まらず,実験が行えず評価できずじまいとなっている.

次年度使用額の使用計画

十分な人数の被験者を集めた評価実験を行うとともに,その成果をまとめた学会発表を行う予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] オンラインでの振る舞いから想定される人物像の特徴2015

    • 著者名/発表者名
      奥村紀之,奥村 学
    • 学会等名
      電子情報通信学会「言語理解とコミュニケーション」研究会
    • 発表場所
      徳島大学
    • 年月日
      2015-06-05
  • [学会発表] 感情判断とBig Fiveを用いたブログ著者の性格推定に関する調査2015

    • 著者名/発表者名
      奥村紀之,金丸裕亮,奥村学
    • 学会等名
      2015年度人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      公立はこだて未来大学
    • 年月日
      2015-06-02
  • [学会発表] 複数のソーシャルメディアアカウントの関連付け防止システムの構築2014

    • 著者名/発表者名
      木原 裕二, 笹野 遼平, 高村 大也, 奥村 学
    • 学会等名
      情報処理学会第216回自然言語処理研究会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2014-05-23

URL: 

公開日: 2016-06-03  

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