研究課題
本研究では,再生可能エネルギーを電力として効率的に利用するため必要となる,超分散化された発電拠点や負荷機器の運転スケジューリングの問題に対し,グリッドやクラウドなど分散型計算機システムのタスクスケジューリング手法を電力制御に適用し,地域内での発電と消費をバランスさせるための,マイクログリッド向けの能動的な制御スキームを解明した.再生可能エネルギーの供給状況は気象状況に応じて刻一刻と変動する.一方で負荷側には,電気給湯器による給湯やプラグインハイブリッド車(PHV)の充電など,締切時間(デッドライン)までに完了すれば十分な機器がある.この問題の性質は,計算機システムのタスクスケジューリングに酷似している.そこで,計算機システムでのタスクスケジューリングの知見を電力制御に適用できれば,効率の良い制御が可能となる.しかし,計算機システムと電力制御では特性が異なるので,その適用に対する問題点や効率の評価,および解決法を見出す.2015年度は,昨年度実施した高精度な予測を支援する計算基盤を構築するための必須技術として,階層型相互結合網の評価を行った.均一な通信環境下でのバーチャルカットスルーなど,性能を高めるルーティング手法を評価した.
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Procedia Computer Science, Elsevier
巻: 59 ページ: 400-409
10.1016/j.procs.2015.07.553