研究課題/領域番号 |
25540164
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
井上 創造 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90346825)
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研究分担者 |
中尾 基 九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70336816)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | プロジェクト型学習支援システム / Webシステム / e-Learning / クラウドソーシング / MOOCs |
研究実績の概要 |
本研究では,プロジェクト型学習において相互評価を自動的に行う方式を研究する.学習者と指導者の負担を極力増やさない手法を提案する. 今年度は,昨年度考案した機械学習による自動評価アルゴリズムを,Webシステムで実装した.このシステムについては国内会議で発表し,実際の講義において実証実験を開始したところである.約3回の講義で149名の学生が832問を9740問回答しており,開発システムの効率性を反映していると言える. これらのデータにおいて提案アルゴリズムを適用したときに妥当性のある自動評価が行えるかどうかを検証しているところである.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アルゴリズムとWebシステムが完成し,既に実証実験において初期的なデータが十分に得られつつあるため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度において,実際の教育現場でWebシステムを用いながら、実証実験と評価と改良を繰り返す. 一年間で約30回の講義があるので,ざっと上記の10倍のデータを見込むことができるため、より信頼性の高い統計的分析が期待できる。 同時に,評価の個人差や,ユーザの満足度といった,個別の現象についても観察し,それらに課題があればアルゴリズムに改善を加えていく。 現在のところ,回答数や作文数が少ないユーザにおいて評価が不安定である現象があるため,それらを統計的信頼区間を考慮しながらアルゴリズムを改良しているところである。 また,アルゴリズムとしても,機械学習の中でも動的アルゴリズムである強化学習の分野に照らし合わせてモデルを比較してみる予定である.これにより,強化学習における最適化の枠組みで問題を考察でき,ひいては強化学習の枠組みの拡張も期待できる。
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次年度使用額が生じた理由 |
納入業者の手違いにより,書籍の納品が遅れ,年度内に納品できなかったため,次年度に繰り越した。
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次年度使用額の使用計画 |
納品できなかった物品を新たに購入する計画である。
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