本研究では「知識獲得による学習成果と学習に対する満足度」を統合的に捉える枠組みをAmenity of Learning(AOL)と定義し,学習者にAOLを与え得る(アンビエント)学習支援システムを構築するための基盤研究を行った.主たる成果は以下の通りである.(1)生体情報用いてコンピュータに学習者の心的状態を認識させる手法の開発.(2)教師と学習者のインタラクション・トリガを抽出しAOLを与えるための時間構造の整理.(3)成果の一部の「学習時の生体情報と心的状態の関係オントロジー」として体系化.一般化・システム化に向けては更なる研究の継続が必要であるが,本研究の目的は概ね実現することができた.
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