研究課題
挑戦的萌芽研究
H25年度は以下の項目を実施した。(1)[N]ex法の高速処理の開発(i)海水の窒素・アルゴン試料を用いて[N]exを見積もるためには、理論上、窒素・アルゴンともに繰り返し精度0.05%以下の高精度で測定する必要があり、また、(ii)海洋の窒素循環収支を解明するためには、脱窒・窒素固定を海盆規模で広域的に観測するため、多量の窒素・アルゴン試料を迅速に測定する必要がある。これらを改善するために、これまでに開発した分析法をベースにその分析時間の短縮を図り、1試料辺り10分以内での処理が可能で繰り返し精度0.05%以下の窒素・アルゴンの高精度測定法の機器開発を実施し、当初目標に達した。(2)[N]ex-[N]def法による脱窒・窒素固定量の基本原理の評価沿岸の脱窒・窒素固定が行われている可能性のある沿岸域に観測定点を設け、定期的に海水試料を採水し、その同一海水に対して、「[N]ex-[N]def法」、「海水窒素安定同位体比法」、「培養法」の3つでそれぞれ海水中の脱窒・窒素固定量を測定・比較することによって、[N]ex-[N]def法による脱窒・窒素固定量の妥当性を評価を現在実施中である。
2: おおむね順調に進展している
機器開発の改良で、当初予定の精度等をクリアするとともに、観測計画も順調なため。
申請書通り、H26年度はオホーツク海における実証検証等を実施し、本研究計画の目的を達成する予定である。
支払日が4月以降となったため、帳簿上生じたもの実際には平成25年度に全額使用済み
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