研究課題
挑戦的萌芽研究
海水中の窒素とアルゴンの高確度化と同時測定化を図り、一気に海水中の脱窒・窒素過程量を求められる簡便で迅速な方法の開発を本研究の目的とした。このため、既存の分析法の改良を行うとともに、海水中の脱窒・窒素過程量の見積り法を開発した。この方法を用いた結果、オホーツク海においては、窒素固定はほとんど検出されなかったが、7micromole/kg/yearを越える著しい脱窒速度が沿岸部に存在し、これが北太平洋へ流れ出ていく空間分布を明瞭に描きだすことができ、北太平洋への影響を示唆できた。
化学海洋学