さいたま市国道463号と県道57号および一般環境と国道463号における大気極性有機エアロゾルのスギ花粉アレルゲンCry j 1のSPR測定を行い、交通量の多い場所において、1.1 ミクロン以下の粒径範囲のCry j 1濃度が高かった。これは自動車走行によって花粉表面からユービッシュ小体が剥離、並びに再飛散のアレルゲン含有粒子が微小粒径へ移行する可能性が考えられた。今後、都市部花粉症や花粉喘息の発症、大気汚染物質が花粉症の症状に与える影響を評価していくために、大気極性有機エアロゾルのスギ花粉アレルゲン含有粒子の粒径分布や飛散精細挙動やその変性を把握するための調査を行った。
|