研究課題
挑戦的萌芽研究
鮮新世南極底層水の挙動と東南極氷床の安定性を明らかにすべく,ウィルクスランド沖IODP Site U1361の珪藻化石を分析し,異質岩体からの「再堆積」と表層堆積物の「リサイクル」とを識別することに成功した.「再堆積」の起源物質は調査地域周辺に現在露出しておらず,「東南極氷床がダイナミックに挙動した」とするネオジウム同位体や帯磁率異方性(AMS)から得られた結論を支持する.また,氷期には再堆積化石やマグへマイトの増加が認められ,酸素に富む底層水の増強が示唆された.
微古生物学