極軌道衛星CALIPSOに搭載された熱赤外放射計IIRから得られる熱赤外データを用いて、ダストの典型的な検出手法であるIR Split Window法による黄砂検出を行った。本研究ではCALIPSO搭載のミー散乱ライダーCALIOPを用いて、衛星直下の黄砂の検出結果を検証に用いた。これらの観測解析の検証として、黄砂輸送モデル用いた数値シミュレーションも行った。その結果、IR Split Window法では輝度温度差で黄砂の検出が可能であるが、黄砂濃度や大気中の水蒸気量で検出精度が変化し、黄砂の発生域のタクラマカン砂漠域の有効性であるが、日本域では限界があることが示された。
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