冬季~春季の季節海氷上での海塩・ハロゲン成分の動態を理解するために実施した。グリーンランド北西部に位置するシオラパルク周辺の海氷上において、冬季~春季にエアロゾル、フロストフラワー、ブライン)、積雪、海水の同時サンプリング・観測を行った。組成分析結果から、海氷上の海塩組成分別過程に伴い、フロストフラワー中の海塩成分の組成比が変化することが明らかとなった。また、海塩組成分別と密接に関連していると考えられるIkaite粒子、Mirabilite粒子、Mg-rich海塩粒子、Mg塩粒子、K塩粒子などが確認された。さらに冬季~春季海氷域での海塩・ハロゲンの動態に関する素過程を提案した。
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