研究課題/領域番号 |
25550020
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 独立行政法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
内田 昌男 独立行政法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 主任研究員 (50344289)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 古細菌細胞膜脂質 / 北極海 / 放射性炭素 |
研究概要 |
本研究では、北極海における過去の水温変動復元のためのプロキシー開発の一環として、堆積物に保存されている海洋性古細菌(マリンクレンアーキオータ)細胞膜脂質(GDGTs)を用いた水温(TEX86)復元プロキシーの実用化をめざすため、北極海で採取された柱状堆積物についてGDGTs脂質について抽出、測定を行った。GDGTsの起源を明らかにするため、GDGTsの放射性炭素年代測定に向け、堆積物からのGDGTsの大量抽出条件の検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
北極海で採取された表層堆積物からGDGTs脂質を抽出、測定まで実施した。加えて、GDGTsの起源を明らかにするため、GDGTsの放射性炭素年代測定に向けた条件検討に着手した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、北極海海底試料からの放射性炭素測定に必要な量を抽出・精製を実現し、GDGDs化合物の化合物レベル放射性炭素測定を行い、堆積物中GDGTsの起源解明をめざす。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初、北見工業大学へ、3泊4日の工程で出張し、GDGTsに関しての情報14C測定を行ううえでの問題点を確認する予定だったが、14C測定技術の進歩も有り、打ち合わせが短期間で終了した。また、測定に用いるガラス機器類が若干安価で購入できたため。 次年度は、本研究課題最終年度のため、GDGTsのガス化が課題。 このガス化に向けた、真空ラインの前処理システムに関する消耗品を購入する予定。
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