研究課題/領域番号 |
25550021
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研究機関 | 独立行政法人農業環境技術研究所 |
研究代表者 |
米村 正一郎 独立行政法人農業環境技術研究所, その他部局等, 研究員 (20354128)
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研究分担者 |
児玉 直美 独立行政法人農業環境技術研究所, その他部局等, 研究員 (60594611) [辞退]
常田 岳志 独立行政法人農業環境技術研究所, その他部局等, 研究員 (20585856)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 安定同位体 / 二酸化炭素 / 一酸化炭素 / メタン / 光路長 |
研究実績の概要 |
平成26年度はまず、二酸化炭素以外のメタン、一酸化炭素(昨年度二酸化炭素への酸化変換について確立した)の安定炭素同位体比の測定に資すべく、エアロダイン二酸化炭素安定同位比レーザ測定分光計(略して分光計)の測定条件の整備を行った。まず光路長を現行の7.2mのままで低濃度二酸化炭素用に分光計の調整をバックグランドと認識する波長を変化させたりするなど様々なテストを行った。しかしながら、80ppm以下の低濃度の二酸化炭素の安定同位体比の測定は安定させることができなかった。そのため、光路長の延長を行うため、日本の代理店を通し分光計製造元のアメリカのエアロダイン社まで分光計の光学セルを送り返した。これまで用いたセルは大きな漏れが観察されたので新型のものに交換となった。しかしながら、さらにハード的な問題があり、再度送りなおす等の手続きを行ったため、半年程度の時間が光路長延長のためにかかってしまった。なお、戻ってきた段階(この報告書作成段階前)では、低濃度のCO2の安定同位体比までの測定およびその安定性が確かめられている。なお、通常のCO2大気濃度では吸収強度が強くなりすぎるためセル内の圧力をさらに減圧(30hPaから6.5hPaまで)することにより測定が安定するとともにピークがシャープになり改良された。また、減圧以上、初年度の酸化法と低濃度二酸化炭素の安定同位体比測定を組み合わせ、最終年度の二酸化炭素以外のメタン、一酸化炭素の安定炭素同位体比測定比測定の技術的外堀が埋まった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
分光計の光路長の延長で、アメリカ側とのやりとりでかなり時間を使ってしまったため、ガス交換量測定システムや前処理のシステムの開発が遅れてしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、予定通り還元条件の土壌から発生するメタンとバイオマス燃焼させた空気などの一酸化炭素を酸化触媒などを通して、連続測定する技術を開発する。
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次年度使用額が生じた理由 |
エアロダイン分光計での改良に時間がかかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
差額についてはエアロダイン分光計の改良に用いる。
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