研究成果の概要 |
自然放射線遮蔽により発現パターンが変化する遺伝子をDNAマイクロアレイを用いて網羅的に解析した。しかし自然放射線遮蔽特異的に発現量が変化した遺伝子は見いだせなかった。培養器間の差を見る陰性対照実験で300個以上の遺伝子が2倍以上の変動を示したが、アレイの60,000スポット(約20,000遺伝子)の数%以内であり、低シグナル強度ものがほとんどで、アレイ測定系の誤差と結論づけた。自然放射線遮蔽/非遮蔽の比較では陰性対照実験で認めたスポットの他には検出できなかった。アレイ解析ではノイズレベルとなるため測定しにくいわずかな差でも判定できる次世代シーケンサーによる解析が必要との結論に達した。
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