研究実績の概要 |
今年度は、新規複合ナノ材料(Ca/CaO等)による実汚染灰(18 t/dサイズ炉, 放射性物質の初期濃度:13,850 Bq/kg)の処理を行った。まず汚染灰に含まれる成分分析(ICPによる重金属類の分析やXRDによる結晶構造の解析)や諸物性の分析(電気伝導度、pH等)を行った。その結果、一般廃棄物焼却炉(30 t/d)から排出される一般的な組成とほぼ同様であることが確認された。次いで、昨年度までに最適化した条件で処理を行ったところ、処理後に含有量を3,652 Bq/kgとすることに成功した。さらに、処理残渣を溶出試験に供したところ、78 Bq/Lとなり、目標値を達成できることを確認した。
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