研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では,ナノ粒子化した金属カルシウムと酸化カルシウムを含む低級アルコール溶液を用いて,放射性セシウム(Cs)で汚染した焼却灰の洗浄を行い,放射性Csの抽出と不溶化を同時に行うことが可能な新規除染薬剤の開発を目的とした。初期濃度14,040 Bq/kgの放射性Csを含む焼却灰を処理したところ,処理後残渣には3,583 Bq/kgが含有しており,その残渣の溶出試験結果は,廃水のクリアランスレベルである100 Bq/Lを下回ることが明らかとなった。
環境化学