pH応答型自己駆動液滴を用いてレアアースの自動抽出装置の開発を行った。4種類のレアアースを用いて、方向感知機能の定量評価を行ったところ、Dyが90%以上の高い値でターゲット到達率を実現し、最も高い化学走性誘引物質であることが分かった。 原子吸光法を用いて、自己駆動液滴のDyの含有量を測定したところ、165ppbのDyを液滴内部に抽出することが分かった。方向感知機能の発現メカニズムとして、Marangoni係数がレアアースの種類により、変化することが分かった。すなわち、レアアースは液滴表面のレセプターと反応し、信号伝達を阻害するantagonistとして作用することが分かった。
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