モンゴルゴビ沙漠から発生するバイオエアロゾル(生物由来物質)の時空間変動について,調査を行った.集中観測期間中にはアジアダスト発生はみられなかったため,予備調査時のデータを用いて解析を進めた.気象モデルによると,モンゴルゴビ砂漠で発生したアジアダストは,偏西風に乗り,あまり南北に拡散せずに北海道まで達していた.ライダーや人工衛星CALIPSOからもアジアダストの発生・運搬は確認することが出来た.モンゴルゴビと札幌で取得したエアロゾルサンプルから,両者の間で生物学的に同定することが出来,飛来していることが証明された.
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