リグニン可溶イオン液体としてN-メチル-N-(2-メトキシエチル)ピロリジニム=リジン([P1ME][Lys])を創製した.このイオン液体に10wt%の杉粉末を加えて60℃で12~16時間攪拌後にイオン液体層を分離し,エタノールもしくは水で希釈するとリグニンが析出した.イオン液体を分離した残渣をアルカリ水溶液で抽出するとヘミセルロースが得られ,セルロースが未溶解画分として残り,杉由来リグノセルロース3成分分離を達成した.次に,β-アラニンをアニオンとする[P444MP][β-ala]が含水条件でセルロース溶解性を示すことを見いだした.
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