熱溶菌糸状菌と木質バイオマスからグルコースを生産する新規プロセスを開発するため、まずバイオマス資源上で生育する熱溶菌糸状菌を定量するシステムを開発した。その後、熱溶菌糸状菌が最適に生育するバイオマス資源の条件検討を行った。その結果、総炭素量が300 g/㎏程度、総窒素が15 g/㎏、C/N比=20程度が最大の生育を示すことが明らかとなった。その時のグルコース生産は、バイオマス量の約15%程度であった。 本システムにより生産したグルコースを用い、酵母によるエタノール生産を行ったところ、約5%のエタノールを生産し、木質バイオマス→熱溶菌糸状菌→グルコース→エタノールのシステム基盤を構築した。
|