具体的な地域問題において,当該市民が地域の風土との関係からその問題を考え,意見を述べ,新たな気づきが生まれる機会を提供するために,市民自ら関わるーミングを設計した.対象地域は,東日本大震災の大津波で甚大な被害を受けた南三陸海岸に位置する農村漁村(東松島市)である.大災害からのインフラ等の復旧の目処がつき,南三陸海岸の多くの農漁村には中長期的な地域づくりが求められている. ここでは,防潮堤建設が及ぼす「環境」(風土)の変化への地域住民の思いを代弁する役割演技型ゲーミングの開発と評価,風土とのかかわりが深い地域資源(農業・漁業・観光)を生かした地域外交流への提案ゲーミングの開発と評価を行った.
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