諸外国における警笛の使用状況や音環境への影響を検討する試みの一環として,韓国都市部で調査を行った。まず,韓国ソウル市内の交差点で警笛の実測調査を行い,警笛が頻繁に使用されている状況を確認した。さらに,ソウル市とプサン市において警笛の使用に関する意識調査を行った。結果として,日本における警笛の使用傾向と異なり,相手や目的によって警笛を使い分けるような傾向は見られなかった。また,ドライバーよりも歩行者で警笛に対するネガティブな心理的反応が顕著であった。さらに,普段あまり警笛を使用しないドライバーは,注意喚起や危険報知などの必要に迫られた状況で短めの警笛を使用することが分かった。
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