日常生活での睡眠実態を明らかにすることを目的とし、日常の睡眠時間、睡眠の質を実測調査し、昼間の眠気などを計測し、さらに高齢者の睡眠実態について生活学的な視点で解析した。(1)女子大学生の日常睡眠時間は、平日で6時間半と短時間だったが、睡眠満足感は高かった。しかし、短睡眠時の日中へ眠気や疲労度への影響が認められた。(2)短時間睡眠時には、レム睡眠やノンレム睡眠の浅睡眠が短縮し、疲労感や眠気感が高かった。(3)夏期の日常睡眠では、高齢者は睡眠効率が低いだけでなく、エアコン使用のない比較的高温環境下で就寝しているものは、睡眠中の覚醒時間が長かった。
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