チーズやヨーグルトなど牛乳タンパク質・カゼインを凝固させてつくる乳製品はたくさんある。加工工程での色々な条件でカゼイン凝固状態(チーズカード)の力学物性(硬さ、柔らかさ、弾性、粘性)を把握することで、多様な乳製品の開発を可能にする。チーズカードのpHやチーズカードに含まれる乳脂肪の量・脂肪球の大きさをコントロールすることで、食感(硬さ・柔らかさ)、チーズカードの温度を上げたときの伸びる・伸びない現象を定量化した。pHが低くなると伸びやすく、脂肪の量や大きさも、特に室温以下での食感に影響を与えることを定量化した。また、新しい凝乳酵素を発見し、濃縮した脱脂乳が低温で凝固することも見出した。
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