秋田の伝統的食用油であるアケビ油は1,2-ジアシルグリセロ-3-アセテート(DAGA)を主成分とし、体脂肪がつきにくく肥満予防に有効であるが、原材料の確保が困難で大量製造による実用化が困難な状況である。本研究では、アケビ油の特性を活かした大量製造可能な新規健康志向型食用油の開発を目的として研究を行った。新規油脂の開発については、酵素法及化学合成法の2つを検討した。前者では、アケビ種子酵素を活用してDAGAを合成することができた。後者では、ピリジン-無水酢酸法で大量にDAGAを合成することができた。これらを使用して、有効性及び安全性を検証し、新たな新規健康志向型食用油を開発することができた。
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