研究課題
挑戦的萌芽研究
転写因子Skn-1aは味細胞のみならず、消化管刷子細胞に発現し、その細胞分化に関わることを見いだした。刷子細胞を欠失したSkn-1a (S-KO)マウスは野生型マウスと較べ、普通食(AIN93G)あるいは高脂肪食のいずれにおいても、摂食量は同等であるにもかかわらず、有意な低体重を示した。体脂肪率の低下、OGTT時のインスリン分泌量の低下、血清ケトン体量増加などが観察され、S-KOマウスにおいて脂質代謝が亢進しており、刷子細胞がエネルギーセンサーとして機能する可能性が示唆された。
味覚科学、食品科学、分子細胞生物学、神経科学、食と健康科学