プロシアニジン、特に4量体であるシンナムタンニンA2をマウスに経口投与した時にインクレチンホルモンであるGLP-1の分泌が促進され、インスリン分泌の上昇をもたらした。その結果、GLUT4の細胞膜移行が起こり、糖負荷時の一過的高血糖を低下させることも判った。シンナムタンニンA2の作用機構として、骨格筋細胞において、インスリン経路とAMPK経路の両経路の活性化が認められた。他のプロシアニジンもインスリン経路の一部とAMPK経路の両経路を活性化させた。これらのことから、プロシアニジンは高血糖予防に有効な食品成分であることが判った。
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