遺伝性糖尿病ラットであるGoto-Kakizaki (GK) ラットを用いて、糖質制限食の長期摂食による有効性と安全性を調べた。3週齢のGK 雄ラット48匹を用い、16匹ずつ高糖質食群、高脂肪食群、糖質制限食群に分け、全匹死亡するまで飼育した。その結果、糖質制限食摂取により一時的に耐糖能の悪化が確認されたが、長期摂取により改善した。また、各群ラットの平均寿命には有意な差は見られなかった。これらのことから、糖質制限食の長期摂取による寿命延長効果は得られなかったが、糖質制限食の長期摂取による有効性と安全性が示唆された。
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