研究課題
挑戦的萌芽研究
普通食を水で軟らかくした軟食を1日3時間の制限給餌で飼育されたラットは、耐糖能異常、インスリン抵抗性、脂質代謝異常を呈することを明らかにした。組織学的検討では、膵ラ氏島の過形成に加え、β細胞でのKi67免疫活性細胞が増加しており、細胞再生の亢進が示唆された。また、肝臓でのインスリンシグナル伝達分子の活性が低下するとともに、高血糖や高インスリン血症により活性化する脂肪蓄積因子の発現が増加していた。これらの結果から、軟食を早食いさせたラットは、顕著な肥満を伴わない糖尿病モデルとなることが明らかになった。
内分泌学・代謝学