研究課題/領域番号 |
25560057
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
三好 規之 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (70438191)
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研究分担者 |
吉川 悠子 静岡県立大学, 食品栄養科学部, 助教 (00580523)
伴野 勧 静岡県立大学, 食品栄養科学部, その他 (60554011)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 揮発性分子 / 腸内細菌叢 / メタボローム解析 |
研究概要 |
本申請研究では、多様な生理活性を示すことが近年クローズアップされているが、その分析の難しさから未だ全容が明らかにされていない生体試料中の揮発性有機化合物メタボローム解析を行う。特に、腸内細菌叢がメタボリック症候群の表現型を決定する大きな因子であることが明らかになってきているので、非侵襲的診断法の確立や新規病因分子・メカニズム同定を達成するのに最良のサンプルである実験動物(生活習慣病モデルおよび正常コントロール)糞便中揮発性化合物プロファイルの取得、病態に有意な糞便中揮発性分子の探索・同定・病因活性の検討を行い、当該分野における啓示的成果を目指した探索的基礎研究を展開することを目的としている。 本年度は、生活習慣病モデルとしてob/obマウス、その対照としてC57BL/6jマウスを飼育し、経時的に糞便をサンプリングした。採取した糞便サンプルを用い、GC-MSへのマニュアルインジェクションにより糞便内揮発性分子を分析し、分析に適した試料調製条件(試料量、加温温度・時間など)を検討した。さらに多検体を高精度に分析する目的で研究設備としてヘッドスペース型オートサンプラを導入し、マニュアルインジェクションによる分析と同様の試料調製条件やGC-MSによる分析条件を検討し、短鎖脂肪酸など多数の揮発性分子の検出・同定が可能であることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
生活習慣病モデルおよび対照動物からの糞便試料の試料を行った。当初予定していた研究設備(ヘッドスペース型オートサンプラー)の整備を完了し、多検体の自動分析が可能であることを確認した。
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今後の研究の推進方策 |
分析感度・精度の向上を目指して、試料調製法について、特に抽出および濃縮操作について再検討する。採取してある試料の分析を順次行い、活性候補分子の探索同定を行う。さらに、複数の生活習慣病モデル動物の飼育・試料採取を行い、確立した分析法にて解析し、より普遍的な活性分子の同定を目指す。
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次年度の研究費の使用計画 |
備品購入のために前倒し請求の請求額を若干多め(区切りのいい金額)で行ったため。 実験動物飼育費、GC-MS分析消耗品、培養細胞を用いた生物活性試験試薬費用に充当する。
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