メチル基供与体のトランスポーターを介した胎盤透過を解析した結果、メチオニンを輸送するLAT1はラット胎盤の刷子縁膜に高発現し、アミノ酸を胎児に供給する役割を果たすことが示された。LAT1で輸送されるメチオニンと比較し、メチルテトラヒドロ葉酸やベタインの胎盤透過性は低い。そのため、胎盤透過性の観点からはメチオニンによる胎児へのメチル基供給を重視すべきと考えられた。また、ベタインの胎盤透過機構については、種差に注意すべきである。胎盤に発現するABCG2について、プロモーター領域におけるメチル化レベルは低いことが示された。
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