安全規格に基づくサービスロボットの安全設計を、ロボット開発者による直接的な安全設計と、安全規格開発者による間接的な安全設計の2つのフェーズに分けてモデル化を行った。本研究を通じた海外事例の調査などから、標準化は「想定外を想定する」活動に通じることが示された。このモデルを福島原発廃炉ロボット開発に応用し、関係者へのヒヤリングを通じて、本モデルを用いることで社会的に合理的なコストでサービスロボットの安全設計が推進できる可能性が示唆された。また、得られたモデルに基づくリスクアセスメント教育教材を作成し、高専生を対象にした模擬講義を通じてその妥当性を検討した。
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