本研究では,既に開発済みの証明学習支援システムの限界を解消するために,本システムをゲームとして開発した。開発にあたり旧システムの主な変更点は次の通りである:,ユーザー登録の改良/構造化されたゴールに関する改良/全体マップの導入/報酬のしくみに関する設定/ストーリー性の導入。 特に,構造化されたゴールに関する改良については,二種類の構造化が施されている。第一の構造化は,証明の特徴(根拠とその用い方)に着目し,5つのステージを設定するものである。第二の構造化は,各ステージにおいて問題場面の類似性により問題群を構成し,図形の位置関係など解決の困難さに応じ順序づけるものである。
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