研究課題
挑戦的萌芽研究
変位電流が磁場を作るかについて思考実験モデルにもとづいた論争が近年続いている、その論争を解決することが本研究の目的である。本研究ではその思考実験モデルについて、電磁気学の基本法則、電荷保存則、重ねあわせの原理にもとづいた一般的な考察から、モデルの詳細によらずに一般的に成立する結論を導いた。また思考実験ではなく直接的に変位電流のつくる磁場を測定する装置の作製をすすめた。先行研究では困難であった、分極電流や静電誘導の影響を取り除き、変位電流のつくる磁場と見られる初期の測定結果を得た。
素粒子理論