国際教育到達度評価学会 (IES)による国際数学・理科教育動向調査 (TIMSS)によると,日本の高校生が科学を学ぶ必要性や有用性を実感していないことが指摘されている.これらを打開する方法として,身近に理科を感じることができる理科教室が実施されている.本研究は,理科離れを防ぐためのツールとして,身近に感じられる「味覚」を題材とし,短時間で簡便に作製できる理科教室用味覚センサを開発し,中学生,高校生,大学生を対象とした理科教室を実施した.理科教室は学生自身がセンサを作製および測定し,官能検査を行った.その結果,開発した教育用味覚センサが,理科教室の題材として有用であることが示された.
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