本研究は福島第一原子力発電所事故の影響による放射性物質を含む廃棄物処理における環境リスク評価の教育的ツールの開発を目的とした。放射性物質の環境へのリスクを理解し、特に一般廃棄物に焦点を当て、なぜ処理が進まないのか等を学生と共に学ぶ教育ツールを開発した。放射線の環境リスク評価の解析方法および教育方法の資料分析を行い、具体的な教育項目及び実践案を作成した。低濃度の放射性物質を含む一般廃棄物焼却灰のリスク理解のための電子デバイスを用いたツールの開発を行い、それをカリキュラムに組み込み教育実践を行った。実践後のアンケート調査から、環境リスク理解のための教育ツールとして有効であることが示唆された。
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