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2014 年度 実施状況報告書

問題生成と問題解決をリンクする双方向学習の支援と分析

研究課題

研究課題/領域番号 25560110
研究機関名古屋大学

研究代表者

三輪 和久  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90219832)

研究分担者 戸田山 和久  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード学習支援 / 作問 / 問題解決 / 自然演繹 / 覆面算
研究実績の概要

昨年度開発した自然演繹を対象とする学習環境を,さらに拡張した。拡張は,以下の2つにおいて行われた。第1の拡張は,問題解決活動を支援する「問題解決支援システム」の性能を向上させることである。より多様な問題に対応できるように,推論規則,および推論方略を整理し,再構築した。第2の拡張は,作問活動を支援する作問生成エディタの改良である。インタフェースを改良し,より使いやすい仕様に再設計,再開発した。これにより,Interpersonal Linkageとしての集団の成員間に生じる相互作用をより活性化させることが可能になった。
また,双方向学習のより多角的な検討を行うために,自然演繹に加えて,覆面算を課題とする新たな学習環境の構築に着手した。ここでは,2つの活動をリンケージさせることにより,自らの認知処理に対する省察が促進され,ひいては認知処理を外化する能力の向上につながることが期待される。さらに,人間の内的要因(知識や方略)の小さな差異が,問題解決行動や問題解決プロセスに多大な影響を与えることになるといった,知識や方略といった人間の内界にある要因と,外界に出力される行動との関連に関する深い洞察に導くことを意図している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目標に関しては,おおむね順調に経緯し,予定通り達成された。新たな目標を追加したことにより,研究期間の延長を申請した。

今後の研究の推進方策

新たな課題として取り上げた覆面算の学習環境を用いた実践を行い,双方向学習の効果に関して,実証的知見を積み重ねる。

次年度使用額が生じた理由

双方向学習に関するより多角的検討を行うために,従来の自然演繹に加え,覆面算に関する学習環境を開発し,実証的知見を行う計画を追加したことによる。

次年度使用額の使用計画

実験参加者謝金として,800千円を充当し,成果発表旅費として400千円,成果発表の印刷費等で282千円を充当する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 生成と解決をリンクさせることによる自然演繹の作問支援2015

    • 著者名/発表者名
      三輪和久・寺井仁・岡本翔馬
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌

      巻: 30 ページ: 526-535

    • DOI

      http://doi.org/10.1527/tjsai.30.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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