教職課程履修生と中堅・熟練教師との注視点の比較では、一斉授業時、中堅・熟練教師は広く視点をおいているが、教職課程履修生は一定の範囲に偏りがちであった。板書作業中に後方を振り返り子どもの様子を確認するという行為では、教職課教職課程履修生の子どもへの注視点滞留時間が比較的一定であったが、中堅・熟練教師はばらつきがあった。教職課程履修生が後ろを振り返るという動作自体に意識がいっているのではないかと推察される。 授業者の視野および注視点の映像を含んだ映像記録を、一般の教職課程履修生に視聴させたところ、映像記録を授業者の視点で見ることができるようになり、授業スキルの重要性を理解することにつながった。
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