研究実績の概要 |
本研究では、大学教育のアクセシビリティの担保に必要となるICT(AICT)を活用した情報支援・教育支援をクラウドを介して行うAICTクラウドの開発を行うとともに、実際の情報支援や授業支援にこれを試験的に導入しその課題整理と導入可能性の検討を行った。 本研究では、AICTを活用した教育支援方法の開発を、(1)リアルタイム(2)短期・WEB配信(3)長期アーカイブ、の3つのフェイズに分類して進めた。本研究では、AICTを活用した教育支援システムのクラウド化を図り、以下のようなAICT活用を前提としたWEBベースの教育支援モデル(AICTクラウド)の構築を図った。【1】リアルタイムのサポートシステムとして、wordpressを基盤とした支援マネジメントサイトを作成し、skype,skywayを活用した遠隔サポートシステムの開発を行った。また音声認識技術を活用した要約口述筆記による遠隔サポートの実証実験を行い、クラウドを介した遠隔サポートの課題整理と実効性の検証を行った。また市販の遠隔サポートツールとの比較検討も行った。【2】短期・WEB配信および長期アーカイブフェイズの支援モデルとして①HTML5+JavaScriptによる字幕作成ツール②自動点訳技術活用を前提とした遠隔点訳サポートの開発を行い実際の授業支援にこれを導入した。 【1】【2】の支援ツール・教育支援モデルの開発および実証実験により、クラウド型AICT支援モデルの提案を行うことができるとともに、遠隔サポート・ユビキタス支援の課題整理を行うことができた。
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