研究課題
本研究は、今後、高等教育機関が社会人のための再教育機関としての役割を担うために必須である「時間的空間的に自由に受験できる非同期型テストシステム(eティスティング)」における「個人認証」を、受験している時間全てにおいて行う「逐次認証」に関する研究である。その目的は、受験者に特別な物理的・心理的負担を強いることなく個人認証を行うことのできる筆記認証と顔認証を組合せたマルチモーダルモデルを提案し、モデルを搭載したシステムを開発することである。具体的には、テスト受験中は問題を読み考える時間とペンで解答を書く時間があることに着目し、筆記認証と顔認証を組合せることで、全ての時間で逐次認証を行うものである。これまで筆記データをeティスティングでの認証に用いる方法はいくつか提案してきており、本年度は、文字をパーツに分解することにより、少ない文字登録でも多種多様な文字の認証ができる筆記認証法を提案し、それを論文としてまとめ、公表した。また、本年度は、顔認証が行えるタイミングが、テスト問題を読んでいるときであることを実験的に確認し、これも論文としてまとめ、公表した。さらに、テスト受験中に頬杖をついたりすることから、認証には目より上の部分が有効であることを実験的に確かめることができたので、これについては学会において発表した。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (2件)
電子情報通信学会論文誌
巻: J98-D ページ: 172-173
巻: J98-D ページ: 174-177
Proceedings of 7th International Conference of Education, Research and Innovation
巻: 1 ページ: 1659-1664