イノベーション創出の加速に向け、産学連携活動の大規模化や国際化、研究者の流動化が図られる今日、価値の高い研究を実施し継続的にイノベーションを創出し、実用化につなげるためには、研究の核となる技術の無差別的流出の回避は必須といえる。企業と異なりアカデミアには、職員のみならず雇用関係のない学生や留学生等多様な人材が学内に存在することも多く、管理の在り方も多角的に検討する必要もある。本研究では、欧米大学が既に導入している技術流出防止策を検証しつつ、我が国アカデミアの研究現場の現状を踏まえ、我が国アカデミアにおける秘密情報保護の在り方の検討を行った。
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