研究課題/領域番号 |
25560133
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
馬渡 駿介 北海道大学, -, 名誉教授 (50096913)
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研究分担者 |
大原 昌宏 北海道大学, 総合博物館, 教授 (50221833)
松浦 啓一 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 特任研究員 (70141984)
西田 治文 中央大学, 理工学部, 教授 (70156082)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 自然史財 / 文化財 / メタデータベース / 法的保護 / 認定・登録システム / 重要度評価基準 / 災害対策 / 自然史標本 |
研究概要 |
本研究においては、5つの研究テーマを設定して研究を実施した。以下に研究テーマごとの研究実績を箇条書きする。 テーマ① 重要自然史標本の調査:東北4県のうち、調査に赴いた博物館で自然史財候補の選定が難航した。理由は、専門スタッフが数少ない、所蔵自然史標本の全容をスタッフが把握しきれていない。自然史財に対する理解不足等々である。テーマ② 自然史財のカテゴリーおよび重要度の評価基準の研究:各カテゴリーの候補標本が未だ十分に集まっていないが、数十人の専門家の合意の下で基準を定めた。テーマ③ 自然史財メタデータベースの作製・公開:北海道大学総合博物館のホームページに「自然史財」のページを設け公開した。主要な基本情報は基本シナリオに沿ってインターフェイスを作成中。テーマ④ 自然史財保護法の起草と自然史財認定・登録システムの開発:文化財保護法における文化財を自然史財に置き換えた法律文案ひな形を割く際した。認定・登録システムは、既存の公的な多数例において利点・欠点を洗い出し、ひな形を作成した。テーマ⑤ 法令および認定・登録を所管する省庁の選定および実現の打診:環境省と文化庁の関係者と話し合った結果、2省庁とも興味を示した。 以上のように、本研究は確実な実績を残したが、道半ばのテーマも残ったため、さらなる成果を目指して、大型研究へ発展させるべしとの声の元、情報と法律の専門家を研究分担者に、地方博、人類学およびと地球惑星科学の関係者を連携研究者に迎え、基盤(B)へ応募した。
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