本研究では、優れた残留性を持つイネ遺物であるプラント・オパールから遺伝情報を取り出す技術の開発に取り組んできた。その結果、以下の3つの成果を挙げることができた。1.プラント・オパール内部に遺伝情報が存在することを確認、2.数百グラムの土壌が確保できれば、内部の遺伝情報に対する物理的化学的なダメージを抑えて、DNA抽出に十分なプラント・オパールを抽出する技術の構築、3.プラント・オパールに内在する特定の遺伝情報のいくつかを増幅復元できる技術の構築 以上の成果から、時代や地域を網羅して、イネの遺伝情報を悉皆的に収集することが可能になると期待される。
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