例えばマグネシウム(Mg)などの金属粉体火災では,可燃物が引火性に優れ,水に触れると水素爆発を起こす可能性があるだけでなく,消火紛体を噴霧する際に火源が飛散して消火効率は劣る.ならば薬剤を噴射するという既存概念に囚われない消火方法を提案できないであろうか?本研究では,火災源に対して吸い込み操作を行い消火に至らしめる方法論について詳細な実験装置および観測により検討したものである.結果として,火源に対して吸い込み操作を行った場合には3種類の消炎モードが存在すること,それらの発現条件を3つの無次元数で整理できることを示した.以上の成果の一部は特許として現在出願中である.
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