強風時の走行車両の横転事故に対する安全性向上のため,横転警戒区間を通行する大型車の運転者に事前に安全走行速度情報を伝達するシステム構築を目的とする.①走行車両が受ける風速変動の閾値超過確率は車両に対する相対風向に依存し,向かい風の方が閾値超過確率が増加することが明らかとなった.②横風を急に受ける場合,横力は相対風速,風向に応じて準定常的な変化を示す一方,ヨーイングモーメントは顕著なオーバーシュートが発生した.③ソフトコンピューティングによる短期的強風予測を構築し,数分先の平均風速予測は一定の精度を期待できることが示された.以上より横風による車両横転の警報システムの基本構成がほぼ完成した.
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