本研究では、大規模地震発生時の都市ガス復旧期間短縮を目的に、「総合復旧支援情報システムプロトタイプ」の基礎研究と開発に挑戦した。この中では、都市ガス復旧作業(開閉栓作業)の効率化と、復旧情報の公開の2点に主眼を置いた。 実装した機能は、各種データ読込機能、需要家情報の地図表示機能、開閉栓作業結果の集計・公開機能等である。 以上のシステムプロトタイプの活用効果について、東日本大震災被災地のライフライン事業者からは「情報入力の自動化による作業効率の向上」、「復旧情報公開が動的にできることの有効性」、「情報の直接的な公開による問い合わせ件数の減少効果」という点で評価が得られた。
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