研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、既存の挿管チューブを生体親和性の高いMPCによってコーティングすることにより、気道粘膜損傷を主因とする人工呼吸関連肺炎を抑制することを目指した。表面コート効率やチューブ本体からの溶出物の抑制効果の検討を行い、現実的でバランスのとれたコーティング条件を設定することができた。また、MPCによって溶出が抑制される可塑剤のうち代表的な物質であるDEHPは、濃度依存的に炎症を惹起することが明らかになり、毒性低減の面でもMPCが寄与することを示した。
医工学