ピオグリタゾンの局所徐放化によって、炎症の慢性化と治癒修復化とのスイッチングで重要な役割を果たしているマクロファージ(Mφ)である慢性化Mφ(M1)に対する修復化Mφ(M2)の比率を高め、修復過程を促すことができた。マウス骨髄細胞をインターロイキン刺激することでMφを調整した。このMφをピオグリタゾン徐放化ハイドロゲルとともに培養したところ、修復化Mφ(M2)の機能マーカーであるアルギナーゼ分泌高まった。糖尿病マウスに皮膚欠損を作製、ピオグリタゾン徐放化ハイドロゲルを欠損部に投与、創傷治療を比較検討した。その結果、ハイドロゲル投与により欠損部でのM2/M1比の増加と修飾促進が認められた。
|