本研究では、研究項目①生体内で位置を決めて血管新生を誘導する技術、および研究項目②新生血管へ向けて、細胞構築物から血管をつくる細胞を動員する技術の開発を行った。研究項目①では、マイクロ粒子やナノ粒子から血管新生因子を徐放化する技術を開発し、動物実験により血管新生を確認した。研究項目②では、細胞構築物内部に毛細血管を構成する血管内皮細胞を効率よく、かつ位置を決めて配置するために必要な刺激応答性材料を作製した。任意に成型可能な刺激応答性材料にあらかじめ血管内皮細胞を接着させておき、細胞構築物内に配置することにより、毛細血管様構造をもつ細胞構築物を作製できることを確認した。
|