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2014 年度 実績報告書

クロマチン構造制御によるエピゲノム創薬の創製

研究課題

研究課題/領域番号 25560227
研究機関首都大学東京

研究代表者

川上 浩良  首都大学東京, 都市環境科学研究科, 教授 (10221897)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードエピジェネティクス / クロマチン / エピゲノム創薬 / 細胞分化治療
研究実績の概要

エピゲノムの転写は、クロマチン構造(ヘテロクロマチン構造(転写ON)とユークロマチン構造(転写OFF))により決まる。具体的には、転写ONはDNA脱メチル化、ヒストンアセチル化等により導かれ、転写OFFはDNAメチル化、ヒストン脱アセチル化等により決定される。つまり従来の遺伝子治療とは全く異なり、塩基配列を伴わずにクロマチン構造を人為的に制御できれば、遺伝情報を操作することができるようになる。具体的には以下の結果を得た。
エピゲノムを利用した、ガン細胞(HL60の顆粒球の分化)の細胞分化治療を検討し分化に成功した。特に、本研究ではエピジェネティクスを任意に制御できるキャリアを合成、そのキャリアを用いることにより分化に不可欠なヒストンアセチル化の発現量の増加とその長期間の持続的な発現が可能であることを明らかにした。その結果、細胞分化率は時間とともに向上し、これまでにない細胞分化の高効率化に成功した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 人工的クロマチン構造制御による細胞分化治療2014

    • 著者名/発表者名
      小鯖翔, 浅羽祐太郎, 朝山章一郎, 川上浩良
    • 学会等名
      第52回人工臓器学会
    • 発表場所
      京王プラザホテル札幌)
    • 年月日
      2014-10-17 – 2014-10-19
  • [学会発表] 生分解性エピジェネティクスコントロールキャリアによる細胞分化制御2014

    • 著者名/発表者名
      浅羽祐太郎, 朝山章一郎, 中林一彦, 川上浩良
    • 学会等名
      第43回医用高分子シンポジウム
    • 発表場所
      産業技術総合研究所
    • 年月日
      2014-07-28 – 2014-07-29
  • [学会発表] 生分解性ナノ粒子/DNA複合体によるエピジェネティクス制御2014

    • 著者名/発表者名
      草津 舞, 浅羽祐太郎, 中林一彦, 朝山章一郎, 川上浩良
    • 学会等名
      第63回高分子学会年次大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2014-05-28 – 2014-05-30
  • [学会発表] リポソーム被覆型エピジェネティクスコントロール キャリアによるヒストン修飾制御と細胞分化誘導2014

    • 著者名/発表者名
      浅羽祐太郎, 草津 舞, 中林一彦, 朝山章一郎, 川上浩良
    • 学会等名
      第8回日本エピジェネティクス研究会年会
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2014-05-25 – 2014-05-27
  • [図書] 化学工業:エピジェネティクス工学に基づく新しい遺伝子操作・治療2014

    • 著者名/発表者名
      川上浩良
    • 総ページ数
      6
    • 出版者
      化学工業社

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公開日: 2016-06-01  

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